日本におけるハーレーとフェラーリ

現在、日本においてハーレーとフェラーリはともにバイク業界とクルマ業界の覇者として知られています。しかし、純粋にバイクと車としての性能が評価されているわけではなく、様々な要素によってその価値が認められているのです。

ハーレーの場合、高額商品ではあるものの趣味としての範疇を超えることはなくどんな人でも頑張れば手が届く価格帯ということもあり、購入するのは専らバイクに乗ることが好きなオーナーです。購入した日から乗り回し、ガレージに眠っていることは滅多にありません。また、ライダー同士の交流も盛んで頻繁にミーティングが行われています。

一方で、フェラーリはスポーツカーとしての性能ではなく高価な芸術品として購入されることが多くなっています。購入するのはクルマファンではなく富裕層で、納車されたら一度も走りに出ることはなくガレージにしまい込んだままということも珍しくありません。フェラーリを運転することに楽しみを見いだす人もいますが、ミーティングでは乗っている車種の価格によって階層が決まってしまうような閉鎖的な会合になっていて、ハーレーのようなオープンさはないのです。

どちらもバイクと車の最高点に達する車種ですが、乗り物としてより評価されているのはハーレーなのです。